「初めてバイクで高速道路を走るけれど、一般道と何が違う?」「高速道路を走る前に、どんな準備をしておけばいい?」「風や大型トラックが怖そうで不安」
初めてバイクで高速道路を走る場合、このような不安を感じる方も多いのではないでしょうか。高速道路は信号や交差点がなく、一般道よりも一定のペースで走りやすい一方、速度域が高くなるため、ちょっとした操作や判断の遅れが大きなリスクにつながることがあります。
また、バイクは車と違って身体がむき出しになっているため、走行風や横風、大型車の風圧、雨などの影響を受けやすい乗り物です。バイクで高速道路を安全に走るためには、速度を出すことよりも「余裕を持った操作」「十分な車間距離」「こまめな休憩」を意識することが重要です。
この記事では、バイクで高速道路を走る際の注意点や、出発前に確認しておきたいポイントを紹介します。
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バイクで高速道路を走る前に確認しておきたいこと

高速道路に入ってからトラブルが発生すると、一般道のようにすぐ近くの店舗や駐車場へ移動できるとは限りません。まずは出発前の準備をしっかり行いましょう。
125cc以下のバイクは高速道路を走れない
日本の高速道路や自動車専用道路では、総排気量125cc以下の普通自動二輪車や原動機付自転車は通行できません。
高速道路を利用する予定がある場合は、自分のバイクが通行可能か事前に確認しておきましょう。特にナビアプリを使用する場合は、高速道路へ誤って案内されないよう設定にも注意が必要です。
通行前の注意点
- 125cc以下は高速道路を通行できない
- 自動車専用道路も通行条件を確認する
- ナビアプリの高速道路設定にも注意する
タイヤの状態と空気圧を確認する
高速道路では一般道よりも高い速度で走行する時間が長くなります。そのため、タイヤの状態は特に重要です。
出発前には、空気圧が適正か、溝が十分残っているか、ひび割れがないか、異物が刺さっていないか、極端な偏摩耗がないかなどを確認しましょう。
タイヤの確認ポイント
- 空気圧が適正か
- 溝が十分残っているか
- ひび割れがないか
- 異物が刺さっていないか
- 極端な偏摩耗がないか
タイヤはバイクと路面をつないでいる重要なパーツです。高速道路を利用するロングツーリングでは、出発前の確認を習慣にすることをおすすめします。
エンジンオイルを確認する
高速道路では一定の速度で長時間走り続けることも多く、エンジンにも継続的な負荷がかかります。
特に真夏の高速道路や長距離ツーリングでは、気温や走行環境によってエンジン周辺が高温になることもあります。出発前には、エンジンオイルの量、前回交換してからの走行距離、オイルの交換時期などを確認しておきましょう。
交換時期が近づいている場合は、ロングツーリングを終えてからではなく、出発前にメンテナンスしておくという考え方もあります。
燃料は余裕を持って給油する
一般道であればガソリンスタンドを比較的簡単に探せますが、高速道路では次のサービスエリアまで長い距離がある場合があります。サービスエリアによっては給油施設がない場合もあります。
「まだ走れるから大丈夫」とギリギリまで走るのではなく、高速道路では早めの給油を意識することが大切です。
ツーリングルートを決める際に、給油できるサービスエリアも確認しておくと安心です。
バイクで高速道路に合流するときの注意点
初めて高速道路を走る方が緊張しやすいポイントのひとつが、本線への合流です。高速道路では本線を走る車との速度差が大きいまま合流すると危険です。
加速車線を使って周囲の流れを確認し、安全に合流できるタイミングを判断しましょう。ミラーだけでなく、必要に応じて目視でも周囲を確認します。
合流直前になって慌てるのではなく、加速車線に入った段階から本線の車の位置を確認しておくことがポイントです。
また、本線を走る車が必ず進路を譲ってくれるとは限りません。自分の位置と周囲の車の動きを確認しながら、無理のないタイミングで合流しましょう。
合流時のポイント
- 加速車線で本線の流れを確認する
- ミラーだけでなく目視も行う
- 無理に割り込まず余裕のあるタイミングで合流する
高速道路では車間距離を十分に取る
高速道路をバイクで走るときは、前方車両との距離を十分に取ることが重要です。速度が高くなるほど、危険を発見してから停止するまでに必要な距離も長くなります。
前を走る車との距離が近すぎると、急ブレーキ、渋滞、落下物、路面上の異物などを発見したときに対応する時間が少なくなります。
特にバイクの場合、前方の車によって路面状況が見えにくくなることがあります。「前の車についていく」のではなく、自分自身で前方の状況を確認できるだけの余裕を持って走ることが大切です。
大型トラックの近くを走るときは注意する
高速道路ではトラックやバスなどの大型車と一緒に走る機会が多くなります。バイクで注意したいのが、大型車による風の影響です。
大型トラックを追い越したり、横を走ったりすると、車体周辺の空気の流れによってバイクが押されたり引き寄せられたりするように感じることがあります。
突然ハンドルを大きく切るのではなく、ハンドルをしっかり保持しながら落ち着いて進路を維持しましょう。また、大型車には死角があります。
トラックのすぐ横を長時間走り続けることは避け、安全を確認したうえで速やかに離れることも大切です。
横風が強い場所に注意する
バイクは車体が軽く、ライダー自身も風を受けるため、横風の影響を受けやすい乗り物です。
特に注意したいのが、橋の上、海沿い、山間部、トンネルの出口、防音壁が途切れる場所などです。風が遮られていた場所から突然開けた場所に出ると、急に強い横風を受けることがあります。
横風に注意したい場所
- 橋の上
- 海沿い
- 山間部
- トンネルの出口
- 防音壁が途切れる場所
トンネルを出る際などは、あらかじめ横風が来る可能性を意識しておくと対応しやすくなります。強風時は無理に速度を維持しようとせず、周囲の交通状況を確認しながら安全に走行することを優先しましょう。
高速道路では追い越しを無理にしない
高速道路を走っていると、前方に自分より遅い車がいることもあります。その場合でも、無理な追い越しは避けましょう。
車線変更する際には、基本を丁寧に行うことが大切です。
- ミラーで後方を確認する
- ウインカーを出す
- 周囲の車との距離を確認する
- 必要に応じて目視確認する
- 安全を確認して車線変更する
バイクは車体が小さいため、車のドライバーから見落とされる可能性があります。「相手から見えているだろう」と考えず、自分の存在に気づかれていない可能性も考えて走ることが重要です。
ETCゲートでは前の車と距離を取る

ETCを利用する場合も注意が必要です。前の車との距離を詰めた状態でETCレーンに入ると、前方車両が急停止した際に対応できない可能性があります。
速度を落とし、十分な車間距離を取って通過しましょう。また、ETCカードの挿し忘れや車載器のトラブルなどに備えて、料金所へ入る前に正常に利用できる状態か確認しておくと安心です。
雨の日の高速道路は特に慎重に走る
ツーリング中に雨が降ってきた場合、高速道路では晴天時以上に慎重な運転が必要です。
雨によって、路面が滑りやすくなる、シールドに雨粒が付着する、視界が悪くなる、前方車両の水しぶきを受ける、身体が冷えるといった問題が起こります。
雨天時の注意点
- 路面が滑りやすくなる
- シールドに雨粒が付着する
- 視界が悪くなる
- 前方車両の水しぶきを受ける
- 身体が冷える
特に高速道路では前方車両が巻き上げる水によって、一時的に視界が悪くなる場合があります。雨が強くなって視界を十分に確保できない場合は、無理に走り続けないことが大切です。
安全に移動できる状況であれば、サービスエリアやパーキングエリアを利用して天候の回復を待つことも検討しましょう。
落下物を避けるためにも前方を見る
高速道路では道路上に落下物がある場合があります。バイクの場合、小さな物でも踏んだり接触したりするとバランスを崩す可能性があります。
直前になって落下物に気づくと急ハンドルや急ブレーキにつながるため、できるだけ遠くまで前方を見るよう意識しましょう。
車間距離を十分に取ることも、落下物を早く発見するために重要です。
高速道路では疲れる前に休憩する
高速道路は信号がなく一定速度で走れるため、一見すると一般道より楽に感じるかもしれません。しかし、バイクの場合は走行風を受け続けるため、想像以上に体力を消耗します。
さらに、同じ姿勢が続く、強い風を受け続ける、周囲の車に注意し続ける、エンジン音や風切り音を聞き続けるなどによって疲労が蓄積します。
疲れやすい理由
- 同じ姿勢が続く
- 強い風を受け続ける
- 周囲の車に注意し続ける
- エンジン音や風切り音を聞き続ける
「疲れたから休憩する」のではなく、疲れを強く感じる前にサービスエリアやパーキングエリアへ入ることが大切です。
水分補給を行い、身体を軽く動かしてから再び走り始めましょう。
高速道路でバイクが故障したら無理に走らない
高速道路上で異音や振動など、バイクに異常を感じた場合は無理に走行を続けないようにしましょう。
安全に移動できる状況であれば路肩などへ移動し、後続車に十分注意して対応する必要があります。高速道路上で車両から降りること自体が非常に危険なため、自分でその場で修理しようとするのではなく、安全確保を最優先にしてください。
ツーリング前にはロードサービスの連絡先や利用方法について確認しておくと、万が一のときにも対応しやすくなります。
二人乗りで高速道路を走る場合は条件を確認する

高速道路でバイクの二人乗りをする場合には条件があります。高速道路で125ccを超える自動二輪車を二人乗りする場合、運転者が20歳以上かつ自動二輪車の運転免許を受けていた期間が通算3年以上であることが条件です。
また、東京都内の首都高速道路の一部には二人乗り禁止区間があります。タンデムツーリングを予定している場合は、走行する道路の規制についても事前に確認しておきましょう。
二人乗りでは車両重量が増え、加速やブレーキ、コーナリングなどの感覚も一人で走る場合とは変わります。普段以上に余裕を持った運転を心がけることが重要です。
高速道路ツーリング前のチェックリスト
高速道路を利用するツーリングでは、出発前に次のポイントを確認しておきましょう。事前に確認しておけば、走行中に慌てる場面を減らせます。
バイクの状態
バイクの状態
- タイヤの空気圧
- タイヤの摩耗・傷
- ブレーキ
- チェーン
- エンジンオイル
- 冷却水
- 灯火類
- 燃料
持ち物
持ち物
- 運転免許証
- 財布
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- レインウェア
- 防寒着
- 飲み物
- 最低限の工具
ルート
ルート確認
- 利用するインターチェンジ
- サービスエリア・パーキングエリア
- 給油できる場所
- 天気予報
- 渋滞情報
まとめ
バイクで高速道路を走る際は、一般道とは異なる注意点があります。高速道路では速度域が高くなるため、十分な車間距離を取り、急加速・急ブレーキ・急な車線変更を避けることが基本です。
また、大型トラックの風圧や横風、雨、落下物など、バイクならではの注意点もあります。初めて高速道路を走る場合は、無理に周囲の速い車に合わせようとせず、自分が落ち着いて操作できる範囲で安全に走行しましょう。
さらに、高速道路に入ってからトラブルが起きないよう、タイヤやブレーキ、チェーン、エンジンオイル、燃料などの事前確認も重要です。
「まだ走れる」「まだ疲れていない」と無理をせず、早めの給油やこまめな休憩を心がけることで、高速道路を使ったツーリングをより安全に楽しめます。